光ファイバの清掃時は小さなキムワイプを使う

2021年 03月29日

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光ファイバ融着接続時,コーティング除去機を用いて光ファイバのコーティングを除去します.コーティング除去機を用いた直後に,クラッドにこびり付いているコーティングのゴミを綺麗にふき取る工程がありますが,この時に毛羽立たないティッシュペーパーのようなものを使用します.キムワイプです(モノタロウはラボワイプという名前で,より安価なキムワイプ的なものを販売しています).

 

キムワイプ

 

キムワイプ1枚当たりの単価は0.8円ほどです.光ファイバ融着接続スリーブと比べれば圧倒的に安価な消耗品になりますが,私はキムワイプをケチケチ使います.どうケチケチに使うかというと,コーティングゴミをふき取るときに,1枚の1/8程度に細かく切ったキムワイプを使います(あらかじめキムワイプを細かく切っておきます).

 

なぜキムワイプを切るか?

コーティングのゴミをふき取る際,キムワイプにディスペンサーに入れたアルコールを少し染み込ませます.この時,ディスペンサーからは少量のアルコールが噴き出し,人差し指の先程度の範囲のキムワイプにアルコールが付きます.実質的にゴミをふき取る部分は,キムワイプのアルコールが染み込んだ部分なので,キムワイプは親指程度の大きさでいいのです.

もし,コーティングゴミをふき取る場合に,キムワイプ1枚マルマル使うと作業効率が悪いです.必要十分な大きさのキムワイプをあらかじめ用意しておけば,キムワイプを2本の指で摘まんで,アルコールディスペンサー上でシュッシュとするだけで拭く準備ができます.使い勝手がすこぶるいいです.

逆に広すぎるキムワイプを使うと,アルコールディスペンサーにかざす位置も考えないといけないし,キムワイプの中で光ファイバが曲がってしまい,ファイバが折れる場合もあると思います.ゴミ箱がすぐにパンパンになり,ゴミを捨てる機会も多くなります.

 

Author - Masanori Nishiura

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