狭帯域バンドパスフィルタの波長特性

2021年 02月22日

  • 研究・技術
  • ファイバレーザ

全正常分散ファイバレーザーでは,共振器中に狭帯域バンドパスフィルタを挿入する必要があります.狭帯域バンドパスフィルタは,おおむね 2 ~ 10 nm 程度のバンド幅を持っています.メーカーによっては,0.5 dB幅をPass bandwidthと言ったり,1.0 dB 幅を Pass bandwidth と言ったりするので,購入時は Bandwidth が何を示すのかを確認する必要があります.また,しっかりと不要な波長成分を切れているかは,Stop bandwidth から判断します.Pass bandwidth と Stop bandwidth の値が近いほど,フィルタスロープが急峻になります.

下の図は,中心波長 1030 nm, 0.5 dB pass bandwidth : 2.5 nmで, 25 dB stop bandwidth : 5.0  nm の狭帯域バンドパスフィルタの挿入損失の波長依存性を示しています.n = 6 の Butterworth フィルタでよく近似できる形状です.

1030 nm バンドパスフィルタ

1030 nm 狭帯域バンドパスフィルタ

 

Author - Masanori Nishiura

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