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励起LD保護用のバンドパスフィルタ

2021年 02月22日

  • 研究・技術
  • ファイバレーザ

ファイバレーザーの発振器や，光ファイバ増幅器で使用している励起LDを保護するための部品として最も安いのが励起LD保護用のバンドパスフィルタ(BPF)です．この種のBPFは，励起LDの波長（励起光）は透過させ，信号光はブロックしてくれます．透過特性は，フィルタ型WDMカプラと同様です．よって，発振器や増幅器にフィルタ型WDMカプラを使っている場合は，BPFを使うメリットは大きく削がれると思います．

下図は，976 ～ 980 nm Pump LD用のBPFの波長特性です．ローパスフィルタのような特性に見えますが，短波長側も切れているようで，メーカー名ではBPFとなっています．もっと高感度に測定すると，1040 nm 程度では，> 60 dBの損失があります．

976nmBPF

976nm励起LD用BPF

このBPFを使ったからと言って，励起LDが完全に保護されるかというと，そうではなく，私は必要に応じて 976 nm 用のアイソレータを併用しています．

 

Author - Masanori Nishiura

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